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肘・肩痛の予防

まず、予防をするにはなぜこれらが起こるのかを知らなくてはなりません。
そこでまずは、肘・肩痛の起こる主な原因について見ていきましょう。


肘・肩痛はなぜ起きるのか?
まず、外的要因以外の怪我はほとんどがモーションが原因で引き起こされます。
つまり、肘・肩痛はモーション(動き)が悪いから起きるのです。
また、投げすぎによっても痛くなると言われますが、
実際は投げすぎによる疲労のせいでちゃんとしたモーションによる投球を維持出来なくなるのが原因であると思います。
あなたも疲れたら疲れる前のような動きは出来なくなってしまうでしょう?それと同じことです。
そして、この投げすぎによる疲労やモーションが悪いことによる被害が最も多いのが小学生なのですが、
この話はまた別の機会でお話いたします。
要するに投げ込みでは常に怪我をしにくい良い投げ方で投げ続ける必要があります。
では、まず肘痛の発生理由から見ていきましょう。

肘痛は、腕を振るときにターゲッティングと呼ばれる動作が出来ているかどうかが予防できるかどうかの分かれ目となります。
ターゲッティングを簡単に説明すると、「エルボー(肘鉄)をするときに相手に当てる部分が投球したい方向を向いている状態になっていて、腕がしなっているように見える動作」のことです。
また、「前腕骨のラインが捕手方向を向いていて、腕がしなっている状態」と言った方が分かりやすいかも知れませんね。
(今の説明で分からなかった場合、手塚一志氏の著書「ピッチングの正体」で非常に詳しく説明されていますので、そちらでキチンと確認する方がいいです)
そのターゲッティングが出来ていない場合、「野球肘になり最悪の場合野球がやれなくなる」可能性が出てきます。
実は、フォームとモーションの違いで出てきたB君はこのターゲッティングが出来ていなかったのです。
形だけを追い求めるとこのような大切な部分を見逃してしまうということです。
話を元に戻して、では、ターゲッティングが出来ていなかった場合はどうすればターゲッティングが出来るようになるのでしょうか?
答えはものすごく簡単でした。
ボールの握りを変え、上半身主体ではなくターゲッティングが出現しやすい下半身主体のフォームにする・・・たったそれだけのことです。
たったこれだけですが、これだけで本当にターゲッティングが出来るようになり、野球肘を99%予防できます。
余談ですが、小4の野球少年に下半身主体のフォームとボールの握り方を教えただけで、
ターゲッティングの出現・・・つまりダブルスピン投法と呼んでもいい投げ方が出来るようになりました。
なお、ダブルスピン投法やボールの握りについては他のコンテンツで取り扱うので、そちらを参考にしてください。
また、私は怪我に関する質問は必ず返事をしますので、
ページの一番下にあるアドレスに直接メールを送るか問い合わせ、または雑談掲示板にて気軽にご相談ください。

次に肩痛についてですが、
これはインナーマッスルの教育・強化と肘痛予防のターゲッティングが出来ていれば、ほぼ100%予防できます。
インナーマッスルの教育・強化については立花龍司氏の「野球のパワーアップトレーニング練習法」にて詳しく載っており、
そちらを参考にするのがベストだと思います。

最後に、肘痛と肩痛は正しい知識を持って各部の動きをよくしていけば、ほぼ確実に予防できるものです。
覚えておいてください、肘痛・肩痛で悩んでる選手は知識不足の選手です!
あなたはこのページを読み自分の頭の中でまとめなおすことにより、一般ピープルのレベルを卒業しましょう!

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