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ローテーターカフとは

投手にとって非常に大切なインナーマッスル群である、ローテーターカフについて解説します。

ローテーターカフとは、肩にある棘上筋(きょくじょうきん)・棘下筋(きょっかきん)・小円筋(しょうえんきん)・肩甲下筋(けんこうかきん)の四つを総称した呼び名です。投手を本格的にやるならば一般常識に近いものですので必ず覚えてください。

人間の肩は「ボール&ソケット」と呼ばれる構造になっています。
これはちょうどゴルフのピン(肩甲骨)の上にゴルフボール(上腕骨の端っこ=上腕骨頭)の乗せたような状態です。

しかも、あれが斜めに傾いています。
ですので、ゴルフボールをピンの上に維持するための筋肉が必要になり、その役割を果たすのがローテーターカフなのです。


では、ローテーターカフのそれぞれの筋肉の役割について解説します。
なお、当メルマガ内での筋肉の存在場所の説明では、「内側」といえばより骨に近い場所のことを指し、「下」といえばより地面に近い場所(骨への近さは変わらない)のことを指しています。

●棘上筋
腕を外転(肩の付け根を軸に肘を上へ持ち上げる動作)するときに最も力を発揮します。

三角筋の内側に存在し、肩甲骨と上腕骨に橋を渡すようについています。

この棘上筋よりも三角筋が強くなりすぎると、外転時に上腕骨頭が肩甲骨から離れるように回転してしまい、野球肩の原因の一つである『インピンジメント症候群』を引き起こします。

投球動作のテイクバックで肩の痛みを訴える選手がいた場合、この棘上筋が弱い可能性があります。

●棘下筋
腕を外旋(上腕骨を背中側へ回旋させる動作)するときに最も力を発揮します。

肩甲骨の背中側についていて、背中側から見ると棘上筋のすぐ下に存在します。

●小円筋
棘下筋と同様に腕を外旋するときに最も力を発揮します。

棘下筋のすぐ下の存在しています。

●肩甲下筋
腕を内旋(外旋の逆方向への動作)するときに最も力を発揮します。

肩甲骨の胸側に存在し、肩甲骨胸側の面積のほとんどをこの肩甲下筋が占めています。

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